今年度から高校教育に取り入れられた「探究学習」を知っていますか?
子どもたちの「考える力」を育むこの学び方に小学生のうちから触れてもらおうと、愛媛県松山市のNPOが実施した授業を取材しました。

放課後になると、学校を終えた小学生たちが次々と集まってきます。
まちのがっこう+(愛媛県松山市緑町)


愛媛県松山市内のNPO法人ワークライフ・コラボが運営する学童保育です。
こちらでは、週に1回「まちのがっこう+(プラス)」と銘打ち、「探究学習」をテーマに授業を行っています。

■新たな学び方「探求学習」とは?

「探究学習」とは、自ら課題を設定し、それに対する答えを見つける学び方のこと。

従来の学校の授業は教科書を基に先生から知識を教わるのに対し、「探究学習」では「なぜ?どうして?」という課題を子どもたちが自ら見つけ、情報を集めたり意見を交わしたりしながら、答えに迫っていく点が最大の特徴です。
2022年度から高校の学習指導要領にも、新たに「総合的な探究の時間」が取り入れられています。

この授業の先生を務めるのは、ふだん高校で社会科を教えている越智大貴(おち ひろたか)さん。
越智大貴(おち ひろたか)先生

今回は「買い物」という日常の一場面から、政治について考える授業を企画しました。

<越智大貴 先生>
「いきなり難しい日本や世界の話に持って行くのではなくて、『買い物の時にどういうことに気を付けたらいいんだろう』とか、『なんでこの店は並んでいる・共存しているんだろう』とか、そういう会話が政治の最初だと思っている」