茨城県東海村の東海第二原発で建設中の防潮堤に施工不良が見つかったと日本原子力発電が明らかにしました。

施工不良が見つかったのは、東海第二原発で津波対策のために現在建設が進められている防潮堤の基礎部分の柱です。

日本原電によりますと、今年6月、柱の内側部分の掘削作業を進めていたところ、すでに建設が完了していた柱の壁部分のコンクリートから鉄筋が露出している場所があることがわかったということです。このような場所は地下10メートルから地下46メートルの間に複数か所あり、鉄筋が歪んでいる箇所も確認されたということです。

日本原電は現在、防潮堤の建設作業を中断し、もう1本ある柱の状況を確認しているということです。

日本原電は、再稼働に向けて来年9月までに防潮堤の建設を含めた安全対策工事を完了する計画としていますが、今回の工事中断の影響については「今後精査する」としています。

原子力規制庁は「申請に則った建設がされているか、今後の検査でしっかりと確認していく」としています。