高岡市 角田悠紀市長:
まずね、冒頭取材をお受けさせていただく前に出発日の報道で私が何も語らずに出航したとの報道があったというふうにお聞きしました。私はご質問もされていませんし勝手に喋り始めるということも特にございません。
セキュリティの厳しい空港におきまして、事前に取材依頼も受けておりませんでしたし、撮影禁止となる手荷物検検査場に至るまでに記者の方から話しかけられることも、ご質問もなく撮影禁止の手荷物検査場に入ってから声をかけられ、あたかも私がご質問にお答えせず終始無言でチェックインしたかのような報道については誠に残念に思っております。
またアポイントもなく自宅前で張り込まれ突然後ろから追いかけてこられるなど、身の危険や家族のことが心配される出来事もありました。
私はこれまでテレビ局出身ということもあり高岡市の今や未来をお伝えいただける報道機関の方々とは真摯に向き合って、できる限り丁寧に正しくお伝えできるように努力してまいりましたが、こちらも様々な方からのご指摘を受けまして今後報道に対する考えを改めることといたします。
当面の間、報道機関の皆様には事前に取材申請をいただきご質問内容をお受けしてしっかりとお答えをしたいと思っております。もちろんその内容によって取材をお断りするようなことは今後もいたしません。
また記録用として取材時は市としても動画や音声を撮影させていただき、質問の内容、その答えを記録し、報道される時間だけでは伝わりにくい点についてこちら側からも発信し、市民に正しく伝わる知っていただける努力をしてまいります。
他社の話がきっかけとなり、関係のない報道機関の方には大変申し訳ございませんが今後はこのようにさせていただきますのでご理解をよろしくお願いいたします。ご理解をいただけるのであればご質問の回答に入っていきたいと思いますがよろしいでしょうか?よろしいですか。よろしいですか。それでは事前にお受けした質問について私が質問を読み上げ、その回答を申し上げます。
今回はチューリップテレビ様より6点のご質問をいただいております。丁寧にお答えしてまいりますのでよろしくお願いいたします。
1点目でありますアメリカ訪問に行かれての率直な受け止めでございます。これまで市民交流をメインとして進めてきた姉妹都市について、今後の新しい形として互いによりしっかりと成果を取っていく姉妹都市のあり方について協議をし経済、教育スポーツなど幅広く提案をさせていただきました。
一方で行政や商工会議所がこちらとの仕組みや制度、役割が違うなど多くを学び、課題をしっかりと理解することもできました。新しいことを始める際には課題が多いものだと思っていますが今回しっかりと話し合い、互いの思いを理解することができましたので、いずれも越えられない壁ではないと、双方で認識を持つことができたのは、大変大きな意義があったと思っております。
2点目です。どのような成果が得られたかであります。成果とはその施策が動き出し、しっかりと結果が出ることだと思っております。今はその成果を出すために認識の共有や手法の確認、役割分担などをしっかりと確認してまいりました。特にヘンリー市長と今後の国際交流について、新たに様々なことを始めていくという思いを一つにできたことは大変意義がありましたし、ハンデマー副市長に対しては、本市内の産業品や工芸品販売などのビジネスの提案について、このような提案を待っていたとも言っていただき、何度も協議の時間を割いていただきました。
アメリカでの展開について確認もできたところであります。アメリカでの高岡の産業や工芸品の売り込みに大きな後ろ盾を持つこととなります。しつこい私に嫌な顔一つせずその場で電話をかけてくださり、積極的に人と人を繋いでいただけるなど、ヘンリー市長、ハンデマー副市長には感謝しかありません。
それでは少し長くなりますが今回の交渉状況等について説明をさせていただきます。なるべく端的にお話をさせていただきますが、今回の主張の中身や現状を報じていただく必要があると思っておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
足(三脚)つけなくて大丈夫ですか。いいですか。まず教育についてであります。国内では初となる英語教育プログラムELPプログラムを、パデュー大学の支援により、高岡市で導入できることとなりました。詳細は今後スピード感を持って大学側と詰めてまいりますが私からはこれに加えて、高校生向けのプログラムの開発もお願いして参りました。
そして開発についてもパデュー大学と合意ができているところであります。県内では現在高校再編の検討も進められております。それぞれの学校の特色が求められる中、高岡市内の高校に大きな特色を持ってもらえるのではないかと考え、私から提案をしたところであります。今後は県や県の教育委員会にもご理解とご協力をお願いをし、早期の導入を目指してまいりたいと考えております。また、小中学校についてはそれぞれのステージでの英語教育の交流を行うことも合意しております詳細を詰めてなるべく早くこちらもスタートしたいと思います。私としては英語が身近になり、国際的な感覚を当たり前に持つ人材の育成に努めてまいりたいと考えております。
次に経済ですが、最後の最後まで粘ったのが経済でありました。高岡市が誇る伝統技術や伝統工芸品を何とかフォートウェーンで販売購入できる体制の構築を目指して動いてまいりました。合意できたことでありますが、まず一つは2025年からフォートウェーン美術館で美術館内のミュージアムショップの方で販売を目指すことを合意いたしましたまた、アメリカのバイヤーやいわゆる小売の皆さんと高岡市のものを作られる企業で行う商談会の実施についても合意をしたところであります。また個別ちょっと具体になりますが、クラフト品のセレクトショップやアメリカ大手のホームセンターなどにおきまして商品の取り扱いやテスト販売なども個別に現状大枠で合意をさせていただき、今後詳細を詰めることとなります。既にあの商品を売ってくれということで大口のご注文も今預かってきたところであります商品を持つ当該企業には明日にでも私の方から連絡を入れさせていただこうと思っております。
それぞれの立場の方々に提案する機会を持っていただけたことは本当に皆さんに感謝したいなと思っております。またこのほか、高校野球の国際親善大会などのスポーツ交流、地元プロ野球チームと交渉ができるパイプが持てたこと、また、フォートウェーン側からも日本庭園の維持について技術的な支援など、お預かりしてきた課題もあります。それぞれ検討を重ねて進めていきたいと思います。最後に初日の夜遅くに到着した私達を大勢の市民が笑顔で迎え最終日は出発間際までバタバタと交渉していた私に対して、誇りに思うと本当に涙を浮かべながら声をかけてくれたフォートウェーン市民の方々が本当に優しく、また温かく支えていただく、我々の姉妹都市の市民がおられるということに私は感動いたしました。フォートウェーン市の姉妹都市交流委員会の皆様に心から感謝と敬意を表したいと思っております。
3点目に入ります。市民からビジネスクラスの利用について賛否の声がある中での視察だったが、視察の成果を踏まえビジネスクラスで行ってよかったとお考えでしょうかにお答えをさせていただきます。賛否はいずれも大切な市民の声であると思っております。しっかりと受け止めたいと思います。座席の利用に注目が集まっての渡米となりましたが、この間市民の皆様には大変ご心配をおかけいたしました。今後は今回の訪問で得た施策をしっかりと進め、本市の発展に繋がることが市民に対して示すべき成果であると考えております。フォートウェーンとはこれまでなかった様々な取り組みを進め、高岡市民にご理解をいただけるように努めてまいります。
次に4点目。体調面などを考慮しておられましたが、ビジネスクラスを利用したからこその成果はありましたでしょうかにお答えをさせていただきます。ご同行いただいた皆様にも確認してもらえばと思っておりますが、私自身は到着から出発まで終始体調も崩さず元気にまた全力で公務にあたることができました。その結果先ほど述べさせていただいたそれぞれの効果であったり成果があったものだと私は思っております。できる限りの種をまくことができました。これも体調を整えて臨んだことの結果だと思っております。
5点目です。ビジネスクラスの利用について納得していない市民に対し、今後どういうふうに説明していくかにお答えをさせていただきます。繰り返しになりますが、賛否はいずれもしっかりと受け止めたいと思っております。
先ほども申し上げましたが今後フォートウェーンと行っていく、高岡市独自の英語教育の環境の整備や子どもたちの国際的意識の向上、スポーツを通した国際交流など、それぞれが動き始め、結果を出すことがお示ししなければいけない市民に対する私の役割だと思っております。より早く市民にご実感いただけるように努めてまいります。
最後の質問です。今後同じような距離、時間がかかる海外視察の航空機の座席はどのようにしていきたいとお考えかにお答えをさせていただきます。公務の内容にもよりますが、ご質問のような視察がメインであれば、今回のケースとは異なることから判断は違ってくるかもしれません。今後も同じように公務内容、行き先と時間などで判断し、議会にお諮りしてまいります。一方で、座席指定の判断がわかりにくいとのご指摘もいただいております。また今後、迷わず判断できるように内規を見直すことも検討してまいりたいと考えております。
いただいたご質問は以上であります。本日はお答えをさせていただくのは以上とさせていただきます。また、私の取材がご入用の場合は広報発信課、きょう課長来ておりますが広報発信課までご連絡をいただければと思います。そして一番肝心なところ今後のフォートウェーンとの詳細については、明日以降担当へと指示させていただきますので、明日の午前中に確認されてもまだ届いていない可能性ありますのでそれぞれの担当がしっかりと認識して課題を認識して、その上で各担当と繋いでいきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。本日は遅くまでありがとうございました。