開催中の“かごしま国体”で、相撲の選手たちが競技会場へ向かうため飛行機に乗ろうとしたところ、重量制限で臨時便が出される異例の事態となりました。

「日本一土俵が多い島」に向かおうとしたら…

良原安美キャスター:
かごしま国体・相撲競技会(10月13日~15日)が行われたのが、“日本一土俵が多い島”の奄美大島でした。
※奄美市によると島に136の土俵

初開催で、相撲選手関係者など約460人が集結しました。

10月12日、東京・羽田と大阪・伊丹から飛行機で出発した選手らが乗った飛行機で、重量オーバーの可能性が出てしまいました。この飛行機の重量オーバーとはどういうことなのでしょうか?

日本航空では、1人あたりの重量の目安は「手荷物込みで70キロ」で計算しています。ただ、相撲やラグビー選手などは例外で、今回は1人あたり120キロで計算したということです。

今回、奄美大島に発着する飛行機は165席のボーイング737で、日本航空としては小型機にあたるものでした。通常の70キロで計算した場合、満席で約12tですが、120キロで計算すると満席で約20tとなり、約8tオーバーします。

こうなると燃料を減らすといった選択肢もあるそうですが、天候が悪くなったときは危険なので、得策ではなく、事前に把握をして便を移動してもらうなどの対応をするということです。

今回どのような対応をとったのかというと、当初の予定は、伊丹と羽田からそれぞれ1便ずつ、合計2機で奄美大島に向かう予定でしたが…羽田から臨時便を1便増やしました。

一部の選手は伊丹から羽田に移動したそうで、JAL広報も「こうした臨時便は異例だ」と言っています。

では、どうして臨時便で対応することになったのか。