上位2人が手にできるパリオリンピックへの切符!

オリンピックのマラソン日本代表への選考競技会である「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で、大津町出身の赤崎暁(あかさき あきら)が2位に入り、初のオリンピック内定です。

上位2人がパリオリンピック代表に選ばれるレースは、ベテラン・川内優輝(かわうち ゆうき)がいきなり飛び出す展開に。

一方、大津町出身で九電工の赤崎は「体力を最後のスパートに残しておく」というレースプランでした。

その狙い通り、40キロ過ぎに2位集団の中からスパート。

しかし、競技場に入り東京オリンピックで6位入賞の大迫傑(おおさこ すぐる)が迫ります。

それでも赤崎は振り切り、2位でオリンピック代表を勝ち取りました。

パリ五輪出場権獲得 赤﨑暁選手「(40キロ過ぎは)後ろというより前の選手に早く追いつこうという気持ちで、後ろは気にせずに前だけを見て走りました」

一夜明け、赤崎を陸上の世界へ導いた高校時代の恩師は…。

開新高校陸上部 木村龍聖監督「本当に勝ち気な性格で負けず嫌いな所がありますので。それが今、マラソンの結果にもつながっているのだと思います」

開新高校から本格的に陸上を始めた赤崎。監督は教え子の活躍に目を細めました。

木村監督「こんな機会はなかなかありませんので、私も赤﨑に感謝して本番(パリ五輪)は現地に行って応援したいなと思います」

一方大会から丸1日が過ぎた16日(月)、フィニッシュを含めコース上の4か所で声援を送った赤﨑選手の父親は。

父・赤﨑俊文さん「13キロで『暁ファイト』と声をかけたら、本人が手を挙げて反応してくれて『聞こえているな、冷静だな』と分かりました」

本人とはレースから約5時間後に会えたそうです。

父・俊文さん「ようやったな、とんでもないことしたなとしか言わなかったですけどね。(本人には)何のためにもらった代表なのかを、きちんと自分で学んで今から生きなさいと(伝えました)」

そして、赤﨑本人も所属する福岡市の「九電工」に戻ってきました。

上司「最後の2キロのラップタイム一番速いんだ」

赤﨑選手「そうですね、少しですが」

上司「結構余裕あった?」

赤﨑選手「正直いっぱいいっぱいでしたが、せっかくのチャンスを無駄にはできないので、しっかり踏ん張ることができました」

(--熊本県の皆さんへメッセージを)
赤﨑選手「これから練習頑張って本番(パリ五輪)では、良い結果を残せるように頑張ります。これからも応援よろしくおねがいします」