富山出身の平井敦士監督が富山県内の銭湯を舞台に撮影した短編映画が、カナダのモントリオール・ニュー・シネマ国際映画祭でグランプリに輝きました。平井監督は次回作も富山で撮影したいとしています。

モントリオール・ニュー・シネマ国際映画祭の短編オフィシャルコンペティション部門でグランプリを受賞したのは、富山市出身・平井敦士監督の映画「ゆ」です。

映画「ゆ」は、大みそかの夜ふるさとに帰った主人公の銭湯でのひとときを描いた作品。撮影は今年2月に監督の出身地である富山市内の銭湯などで行われ、主人公以外のキャストは、銭湯の実際の常連客をはじめ地元の人たちが出演しています。

今回のモントリオールの国際映画祭に先がけて、映画「ゆ」は、今年5月、若手監督の登竜門といわれるカンヌ国際映画祭の「監督週間」にも正式招待されました。7月には、富山市内の銭湯「草津鉱泉」で風呂椅子に腰かけてジャパンプレミア!

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映画祭の短編部門には世界各国から1890本の応募があり、19本に絞られた中で映画「ゆ」が最高賞に選ばれました。

平井監督は「ふるさと富山の存在無くしてはこの映画は作れなかったので、協力してくださった皆様にあらためて感謝申し上げます」とコメントしていて、次回作も富山を舞台に撮影したいとしています。