イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザでは、イスラエル軍の「大規模な攻撃を行う」との警告を受け、緊迫した情勢が続いています。国際機関のスタッフは南部の避難所の様子を語りました。

イスラエル軍の報道官は14日、「陸海空が連携した幅広い攻撃計画を準備している」とした上で、「次の段階では地上作戦に重点を置く」と述べました。

また「近くガザ市を攻撃する」と警告、15日にはガザ市を含む北部の住民に、新たに日本時間午後7時までの南部への退避を呼びかけました。

大規模攻撃についてイスラエル軍はアメリカCNNに対して「民間人の退避を確認できた時にのみ実施する」としています。

「国境なき医師団」のスタッフは、10ほどの建物からなるという南部の避難所の様子を語りました。

「国境なき医師団」スタッフ
「1万人がこの避難所にいると聞きました。人々はシェルターとなる場所を探しています。また、階段や廊下、教室、カフェテリアで寝ていて、マットレスを敷くかブランケットだけの人がいたるところにいます」

このスタッフによれば、住民らは避難した後も不安や恐怖を抱えたまま過ごしているということです。