野菜や大豆などを食べる害虫が県内で急増しているとして県は県内全域に注意報を出して、防除の徹底を呼びかけています。

県病害虫防除所によりますと、先月下旬にキャベツ畑を調査した結果、害虫であるハスモンヨトウやオオタバコガ、シロイチモジヨトウの幼虫と卵の発生が過去10年で最も多かったことが分かりました。

ハスモンヨトウの発生ほ場率が平年のおよそ2倍の60%、寄生株率がおよそ8倍の11・8%でした。

いずれもガの仲間の害虫で、幼虫はキャベツなどの野菜をはじめ花や大豆などの作物を食害します。

県病害虫防除所は、夏の猛暑と雨量が少なかったことが大量発生の原因とみています。

今後も害虫の活動に好条件が続くことが予想されることから県内全域に注意報が出されました。

県では、ほ場をよく観察し発生を確認した場合は農薬をまくなど、防除の徹底を呼びかけています。