鳥取大学医学部 地域医療学講座 谷口晋一 教授
「ここを卒業しても鳥取に残らずに地元に帰ってしまうという学生が増えてきたという背景があります」
鳥取大学医学部では、入学者のおよそ7割が県外出身者。
地元出身者や、卒業後、一定期間県内で働く「地域枠」で入学した学生を除き、卒業後はほとんど県外に出てしまうといいます。
その結果…。

鳥取大学医学部 地域医療学講座 谷口晋一 教授
「特に影響を受けやすいのは田舎の中山間地、人口の少ないところの病院に医師を派遣する機能が弱くなってきて、都市部とか人口の多いところの病院に集中せざるを得ないということが引き起こされます」
中山間地での生活を知り、患者に寄り添う気持ちを育む。
仮に県外に出たとしても、鳥取の良さを広めてほしい。プロジェクトは、鳥取県の関係人口を増やしていくことを目指します。
学生
「自然があふれていて、とても素敵な町だと思いました」
「こんなに身近な感じで交流できると思ってなかったので、良かったです」
「今後、地域医療を学ぶ機会があると思うので、そういったところに反映できたらと思います」
そして、学生たちは若桜町内で2つしかない診療所のうちの1つを見学。
現場の医師からは、プロジェクトを歓迎する声が聞かれました。
わかさ生協診療所 尾坂妙子 医師
「鳥取県、いいな楽しいとこだな、すてきなとこだなと思ってもらえる仲間が増えたらとてもうれしいし、さらにその中から、一緒に将来地域医療を盛り上げてくれる仲間が生まれたら大変うれしいと思っています」
鳥取大学医学部 医学教育学分野 杉原誉明 講師
「すぐに残ってほしいということをあえて目指さないということを目標としています。外に出た鳥取県の学生が、また人を呼び込んでくれることも、今後期待しています」
長期的な視点での医療人材確保に向け始まった「DoGeNaプロジェクト」。今後に注目です。