医学部の学生が大学を卒業した後、地元に帰るなど県外に出ていく。そんな中、鳥取県米子市にある鳥取大学医学部で、ユニークなプロジェクトが始まりました。

9月29日、鳥取県若桜町の若桜駅を出てきた若者の団体。

県外からの旅行客と思いきや。

学生
「僕たちですか、鳥大の医学部生です」

一行は、鳥取大学医学部の学生たち。なんでも、若桜町で2泊3日のキャンプをするとのことです。

しかし、向かった先は町内の公民館。ここで一体何をするのでしょうか?

安松裕一 記者
「キャンプに来たはずの学生たちですが、なぜかお年寄りたちとボッチャを楽しんでいます」

鳥取大学医学部 医学教育学分野 杉原誉明 講師
「地域との交流を目指したプロジェクトの一環で、医学部で『DoGeNaプロジェクト』という名前で始動しているプロジェクトです」

「DoGeNaプロジェクト」。

「どげな」とは、「調子はどう?」などという意味の鳥取県の方言です。学生たちが地域に出ていき、課題を見つけ考えていくというプロジェクトです。

今回は、第1弾として、高齢化が進む若桜町の実情を地域の人と交流しながら学びました。しかし、なぜ医学部で地域課題を学ぶのでしょうか?

背景にはある深刻な問題がありました。