視聴者からこのようなメールが届きました。「熊本市の人口が今月約5年ぶりにプラス(前年同月比)に転じた。なぜなのか?」増加に転じた理由を調査してきました。

熊本市では2018年8月以降、人口減少が続いていました。

出生よりも死亡が多い「自然減」が、転出よりも転入が多い「社会増」を上回っていたため、人口が減っていたのです。

それが、今月は…

熊本市データ戦略課 吉本忠史課長自然減を上回る社会増があったということでございます」「外国人の方の数が増えていることがかなり大きいと思われます」

熊本市に住む外国人の数は、新型コロナウイルスの影響で去年6118人にまで減少しましたが、10月7657人に増加。

「社会増」につながる一つの要因になっています。

なぜ外国人が増えているのか、地方経済総合研究所の財津さんに聞きました。

地方経済総合研究所 財津孝永さん留学生の影響もあるのかなと思っています」

コロナ禍で留学が叶わなかった人たちが、5類移行や水際対策の緩和で今、日本に留学してきているといいます。

財津孝永さん「実際に、とある日本語学校の方にお聞きした話では、留学生の在校者数が過去最高になる見込みだと」

さらに・・・

財津さんTSMCの影響も当然入ってきているかと思います。ご家族で来られた方が、学校にお子様を通わせるというのを考えたら、工場周辺に住まわれるよりも熊本市内に住まわれる方が都合が良いといいますか」

熊本市内でインターナショナルスクールが開校するなど、外国の子どもが学べる選択肢が広がっているため熊本市を選ぶ人がいるのではないかということです。

--この外国人の増加は今後も続く?

地方経済総合研究所の財津さんは「急激な増加は一時的なもの。TSMCの第2工場建設が決まるなど動きがあれば、増加が続いていく可能性もある」と話していました。

--ということは、熊本市の人口も増え続ける可能性がある?

熊本市データ戦略課の吉本課長によりますと、「少子高齢化で出生より死亡が多い『自然減』は変わらず、深刻なので、今後も増加し続けるという予測はできない」ということです。