いまだに被害が収まらない特殊詐欺。2022年は静岡県内での被害が多く、これまでに3億6000万円がだまし取られています。こうした詐欺を防ぐため、警察は地域との連携を深める作戦を進めています。キーワードは「狭く深く」です。

一列になって歩く警察官が向かった先は、静岡市葵区の公民館の会議室です。

<静岡中央警察署 永田央生活安全課長>
「この地区を特殊詐欺防止推進地区とさせていただきました」

この場所で開かれたのは、特殊詐欺を防ぐための作戦会議。静岡県警は2022年度から警察署ごとに特殊詐欺を防止する重点地域を設定していて、静岡中央警察署は瀬名交番の周辺を今回、指定しました。

<地元自治会>
「ポスター貼るような掲示板があるので、そういうところに行ったらどうかなと」

狙いは地域との緊密な連携。これまでは特殊詐欺に気を付けてくださいと警察が一方的に呼びかけることが多かったのですが、地元の人たちの知恵を借りながら、ピンポイントで被害を防ぐことにしたのです。

<西奈学区自治会連合会 宮村景二会長>
「結構高齢者の一人暮らしが多い。そういった面で狙われる可能性が大きいなと思っている」

地元の高齢者がどこに集まっているのかを知っているのは、その地域の人たちです。その知識をもとにポスターを貼ることで効果的なPRを目指します。

<被害防止の呼びかけ>
「さくらセーフティ作戦です」

また、地元自治会を通すことで、協力の輪が広がるというメリットも期待できるのです。

警察も知恵を絞り続けています。

<警察署での会議>
「多いところを抽出してシールを貼りました」

静岡県警は、詐欺電話の件数が多い地域や犯人が行き来しやすい交通の便がいいところを重点地域に指定しています。

<静岡中央警察署 永田央生活安全課長>
「重点地区を作ることで警戒力を集中させて、そこに住んでいる方全員にこの地域が警戒地域になっていることを知ってもらって、皆さんに対策を取ってもらう」

これまでの「浅く広く」から「深く狭く」へ。警察はパトロールの強化などを進め、被害をなくしたいとしています。