イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が拡大する中、日本に駐在するイスラエル大使がJNNの取材に対し「必要に応じあらゆる作戦をとりうる」として、ガザでの地上戦を含めた作戦も検討されているとの認識を示しました。

イスラエル ギラッド・コーヘン駐日大使
「我々は必要に応じて、あらゆる作戦をとりうる。ハマスが宣戦布告し、我々は“戦争状態”にある」

10日、都内で取材に応じたイスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使は、ハマスによる攻撃をアメリカにとっての同時多発テロと同じ意味合いがあるとの考えを示しました。

そのうえで、イスラエル軍によるガザへの空爆で民間人の死者が相次いでいることについては「我々は罪のない人々を殺したくはないが、民主主義国家として自国を防衛しなければならない」と答えました。

一方、7日のハマス側の作戦実行を事前に察知できず被害が拡大したことについては。

イスラエル ギラッド・コーヘン駐日大使
「情報分析や作戦系統に関して何らかの問題があったことを我々は認めている。しかし、今はそれについて話し、原因を追及する時ではない」

ハマスの作戦は「長い期間にわたって巧妙にねられたものだった」との見方を示しました。

また、ハマスの作戦実行にイランが協力していたとの報道については断定を避けつつ、「イランはテロ組織を支援しており、地域を不安定化させている」と批判しています。

日本に駐在するパレスチナ自治政府の大使も11日、会見を開く予定です。