金融機関を結ぶシステムに不具合が発生したことで、三菱UFJ銀行やりそな銀行で他の銀行あての振り込みなど一部の取引ができなくなり、およそ140万件の取引に影響が出たことがわかりました。

金融機関を結ぶ全銀ネットのシステムに不具合が発生し、三菱UFJ銀行やりそな銀行など11の銀行で他の銀行あての振り込みなど一部の取引ができなくなりました。

全銀ネットを運営する団体によりますと、システム復旧のメドはたっていませんが、現在はバックアップのシステムを通して他の銀行あての振込みができる状況となっています。

団体によりますと、RCと呼ばれる全銀ネットと各金融機関をつなぐコンピューターのシステムで不具合が起きた可能性があるとしています。

銀行の利用者に影響が出る障害は1973年の稼働以来初めてといい、およそ140万件の取引に影響が出たとしています。そのうち100万件程度は処理が済んでおり、残り40万件ほどについては代替手段を使って処理を進めているとしています。

一方、各銀行の担当者はきょう、すでに受付済みとなった振り込み手続きを改めてした場合、二重振り込みになる可能性があるとして、注意を呼び掛けています。

あす以降の振込みについて、全銀ネットを運営する団体は「代替の方法で対応する」としています。