国連のグテーレス事務総長は、イスラエル軍が空爆を行っているパレスチナ自治区・ガザ地区について、人道支援が必要だという認識を示し、「すべての関係者に国連の立ち入りを認めるよう求める」と呼びかけました。

グテーレス事務総長
「本日、イスラエルがガザ地区を完全に封鎖すると発表したことを憂慮している」

グテーレス事務総長は、イスラム組織「ハマス」が実効支配するパレスチナのガザ地区の人道的な状況について、「今回の衝突の前から極めて悲惨だった」としたうえで、「今後、加速度的に悪化するだろう」と述べました。

そのうえで、ガザ地区にいる民間人に対する人道支援が必要だという認識を示し、「すべての関係者にガザ地区への国連の立ち入りを認めるよう求める」と呼びかけました。

一方、イランの国連代表部はJNNの取材に対し、アメリカのウォールストリート・ジャーナル紙が「イランがハマスの攻撃計画を支援した」と報じたことについて、「私たちはパレスチナを断固として支持するが、パレスチナの行動は自らが決めたものであり、私たちは関与していない」とコメントしました。

そのうえで、「イスラエルは自らの失敗を正当化し、イランの諜報力と作戦計画のせいにしようとしている」と強調しています。