増える空き家が各地で大きな課題となっています。
そうした中、大町市では空き家となった建物や土地を活用する取り組みが行われています。


次々と運び出される建具や家財道具。

大町市美麻(みあさ)の県道沿いに建つ、築100年を超える古民家で行われたのは、リビルディング・ワークショップ。


地域の空き家や空き地を活用しようという取り組みで、住民でつくる「地域づくり美麻」が企画しました。

空き家となって20年近く経つこちらの建物。

屋根は抜け落ち、家財道具がそのまま放置されていましたが、4年前に「地域づくり美麻」が地権者から土地を無償で借り受けて活用を計画。

建物は老朽化が進んでいるため解体し、その後は、移住者を受け入れる宅地にする予定です。

「一番値打ちのするもの、機織り機」
「おっけー」

9日は地区に移住を希望するボランティアも参加し、古民家の中の家財道具を整理しました。

古道具や古材として価値のありそうなものは販売することにしています。


「地域づくり美麻」大塚裕明事務局長:
「自分たちの地域にあるものの新しい魅力を再発見できたりとか、価値を見出すことができることにつながっているのかなと思います」

年々、移住者が増加している美麻地区。

現在、地区の住民830人のうち、半数近くが移住者で、海外から移り住む人も増えているといいます。

ルーマニア出身・美麻地区に移住を希望する男性:
「(家財道具の整理をする作業で)みんな説明する、それなに?それなに?とか。おもしろいです」


地域づくり美麻では、水道や電気などライフラインが整った空き家に手を入れ、移住者の受け入れにつなげていきたいとしています。