7日、パレスチナ自治区ガザから多数のロケット弾がイスラエルに向けて発射され、現地メディアによりますと、イスラエル側では少なくとも22人が死亡したということです。イスラエルのネタニヤフ首相は「我々は戦争状態にある」とする声明を出し、緊張が高まっています。

7日朝、イスラエルにはガザから多数のロケット弾が飛来、現地メディアによりますと、イスラエル側では少なくとも22人が死亡、およそ550人がけがをしているということです。

ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、「アルアクサの洪水作戦」の開始を宣言、イスラエル軍は「ガザから戦闘員が越境した」と発表するとともにガザへの空爆を行っています。

イスラエルのネタニヤフ首相は「敵はかつてない代償を払うだろう」とする声明を出しました。

ネタニヤフ首相
「イスラエルの皆さん。私たちは戦争状態にあります。戦争状態にありますが、この戦争に勝ちます」

ハマスが、ガザからイスラエル側へ侵入して大規模な作戦を展開するのは異例のことです。

ネット上には、ガザに近いイスラエルの街にパレスチナ側の戦闘員がいる動画や、ガザにイスラエルの軍用車両やイスラエル兵の遺体を運び込み歓声を上げているとみられる動画などが出回っていて、衝突が一気にエスカレートすることが確実な情勢です。