愛される味はどうやって生まれた?
多くの人を魅了する「チキンチキンごぼう」。給食に登場したのは28年前、1995年ごろでした。農林水産省ホームページ「うちの郷土料理」によると、小学校の栄養教諭が給食に、各家庭のオリジナル料理をとり入れようと募集したことが始まりとされています。
また、山口市の市報やまぐちでは、募集したのは大歳小学校だという紹介も。小学校で、応募した女性を教えてもらい会いに行きました。
生みの親は94歳の久保田さん
久保田ヤスエさん、94歳。趣味は洋裁と料理です。さっそく、チキンチキンごぼうについて聞いてみました。

久保田ヤスエさん
「(Q給食に応募された?)そうです。あれも名無しだったのが、うちの直子さん(久保田さんの息子さんの奥さん)が、すてきな名前をつけてくださったのでこんなふうに広まったんですけど、家ではずっと作って食べてました」
孫に人気のおばあちゃんの味
家でチキンチキンごぼうを作っていたのは久保田さんですが、給食に応募したのは、久保田さんの息子さんの奥さん・直子さんということ。直子さんのお子さんが小学生のとき、久保田さんが家で作る子どもに人気のメニューに、語路のいい名前をつけて応募しました。久保田さんが、どこでレシピを知ったかというと・・・。
久保田さん
「教わったのか、どうしたのか、ちょっともうねえ・・・」
およそ45年前、久保田さんが50歳ぐらいの時から家で作り続けています。
煮物が苦手な孫を喜ばせたい
久保田さん
「お正月にきても、お煮しめがあんまり好評でなかったもんで、あれを作って食べさせようかと思って、作ったらみんなの受けがよくて」
苦手な子どもも多い根菜類。これを、子どもが喜んで食べてくれる料理で出したい。そんな思いで作っていたそうです。
久保田さん
「(Q市内だと給食でたくさん出てますけど、どう思いますか?)びっくりしてますよ。でもそういうふうに利用していただけたらありがたかったなと思ってます」