政府は、荷物の再配達率の半減に向けて「置き配」などを選択した消費者にポイントを付与することなどを盛り込んだ「物流革新緊急パッケージ」を取りまとめました。

「置き配」選ぶとポイント付与 「物流革新緊急パッケージ」とは?

山内あゆキャスター:
今後、トラックドライバーの人手不足が加速するということから、まずは輸送量について、トラックの代わりに船や鉄道を利用する割合を今後10年で倍増していくということ。

それから、ドライバーの負担になっている再配達を減らすために、置き配などの割合を増やしていくことを考えているということなんです。

再配達を減らすためにポイントを付与するということなんですが、例えば、▼配達日をゆとりある日付指定にした場合、▼コンビニなどでの受け取りを指定した場合、さらに▼「置き配」などを利用した場合にポイントを付与することを決めたということなんです。

そのポイントは一体どのぐらい受け取れるのか、それから、置き配の最新事情について調べました。

まず、現状決まっていることです。ポイントを受け取るには、▼置き配、▼コンビニ受け取り、▼配達日時の指定などを選択してポイントを受け取ることができるようになるというところまでは決まったんですが、詳しくはまだ決まっていないんです。事業者側のシステムの改修が必要になるということで、決まっている部分があっても、まだ明らかにされていないという状況なんです。

10日6日、斉藤鉄夫国土交通大臣は、「これらの取り組みを具体化し、着実に進めていきたい」と話しました。

では、宅配の現状はどうなっているんでしょうか。2022年度で見ていきますと、宅配便取扱個数は年間およそ50億個。この中で、再配達率は今年4月の調査で11.4%、10回に1回は再配達になってしまっている。これを6%まで減らしていこうというのが政府の目標なんです。ですから、「置き配」などが再配達を減らすカギになるのではないかということです。

ただ、置き配にはいろいろな心配を持っている消費者が多いようなんです。

例えば、荷物が盗まれないか。他の人に名前や住所が見られないか。さらには、こんなケースもありました。宅配業者から「ここに荷物を置きましたよ」という写真送ってくれる場合ありますよね。「どうもありがとうございました」と言ったんですが、家に帰ったら天気が変わっていて、雨でびしょ濡れになってしまった。こんなケースもあります。

それから、「置き配」というと家に不在の場合もありますが、在宅中でちょっと外に出ることができなくて、「玄関前に置いてください」と言って玄関前に重たいダンボールを置かれてしまって閉じ込められてしまった。こんなケースもあるようです。