「食塩摂取量」の平均値が全国平均を上回り続けている岩手県。2012年は1日平均11.8グラムで全国ワースト1でした。塩分のとり過ぎは高血圧や脳卒中など病気のリスクを高めるということで、県内では減塩の取り組みが続いています。
「いわて減塩・適塩の日」である9月28日、岩手県平泉町のスーパーで、買い物客に減塩について考えてもらおうという催しが開かれました。

減塩にまつわるクイズや適切な塩分量の展示のほか、野菜の計量体験もありました。野菜などに多く含まれるカリウムにはナトリウムを体の外に排出しやすくする働きがあり、1日350グラムの野菜の摂取が推奨されています。
野菜の計量や展示を通して自身の食生活を見直す人もいました。
(買い物客)
「やっぱり知らず知らずのうちに塩分をとっているんだなと」

岩手県民の1日あたり平均食塩摂取量は2012年に全国ワースト1となりましたが、その後は減少傾向で、最新の2022年の調査では10.1グラムとなりました。

しかし厚生労働省の定める目標値は男性が7.5グラム、女性が6.5グラムとなっているほか、WHO=世界保健機関は5グラムを目標としていて、まだまだ減塩の取り組みが必要です。