東京電力・福島第一原発の処理水の放出に反対する中国が、日本の水産物の輸入を全面的に停止した影響で、8月の中国向けの水産物の輸出額は去年に比べ6割以上減少しました。

農林水産省が発表した今年8月の水産物の輸出額は、去年より8.2%減少し288億円になりました。

中でも、大きく落ち込んだのは中国向けで、65.7%減少し36億円でした。

福島第一原発にたまる処理水の放出に反対する中国が、放出が始まった8月24日から日本の水産物の輸入を全面的に停止したことが主な要因です。

具体的には、去年に比べ▼「ホタテ貝」がマイナス31億円、▼「なまこ」はマイナス9億円と、中国で人気の食材の輸出が大きく落ち込んでいます。