10年ぶりの大型倒産です。
金沢市の食品運送会社「アペックス」が民事再生法の適用を申請しました。負債額はおよそ92億円に上ります。
民間の信用調査会社帝国データバンク金沢支店によりますと、アペックスは1976年(昭和51年)に創業し、自社の冷蔵・冷凍倉庫を拠点に、北陸3県の食品スーパーやコンビニエンスストアなどへの配送を中心に、事業を拡大してきました。また、企業の合併・買収をを進め多角的に事業を拡大、ことし3月期には、48億円近い売り上げがありました。
しかし、設備投資での金融機関からの借り入れ金が年商規模にまで膨らむ一方、収益が伸び悩み、3日、東京地裁に民事再生法の適用を申請しました。
今後は事業を継続しながら経営再建を目指します。
グループ会社には「なるわ交通」や「わおんの湯」がありますが、法的手続きの予定はないということです。
県内の企業倒産で負債額が50億円を超えるのは、2013年1月の東京ストアー以来となります。
アペックスは、10月10日(火)午後4時から金沢市堀川新町の井門金沢ビル(TKP金沢新幹線口会議室)で債権者説明会を開く予定です。