伝統的な壁塗りなどの技術を競うコンテストで山梨の職人が県勢で初めて日本一に輝きました。

その技術と仕事にかける想いとは。

黙々と壁に漆喰を塗るのは左官職人の藤本敦さん、38歳です。

藤本さんは2023年8月、左官技術を競う全国大会で初優勝。
県勢としても初めての快挙となりました。

左官職人 藤本敦さん:
実際に目指した通り優勝できたことで、ほっとしたという気持ち。

左官とは鏝を使い、建物の壁に土などを塗って仕上げる職人です。

藤本さん:
(左官は)実家がやっていたからというのが一番のスタートですけど、やっていく中で楽しいというか自分に合っているという感じがしたんで。

都留市出身の藤本さんは高校卒業後、父親の元で左官として働き始め、伝統工法を学ぶために5年間県外で修行。
山梨に戻り、28歳の時に独立しました。

藤本さん:
漆喰の匂いは基本的ほぼ海藻の海苔の匂いなんで、自然素材しか入っていないんで、なんか海にいるような浜辺にいるような匂いがする。

漆喰を材料から作る職人は全国的にも少ないと言われている中、藤本さんは場所や建物に合わせて石灰や海藻海苔などを配合して作っています。