今年4月から8月までの間に、長野県内で発生したクマによる人への被害は、7件の8人となっていて、出没情報の件数は少なめだった去年の1.6倍に増えています。

環境省の速報値によりますと、今年4月から8月までの間に、全国では69件・71人のクマの被害があり、このうち2人が死亡しています。

畑に侵入しブドウを食べるクマ(視聴者提供)


県内では8月末までに7件・8人の被害があり、去年1年間の8件・8人と並んでいます。

一方、県内のクマの出没情報は891件で、2019年から21年にかけてとほぼ同じ水準ですが、少なかった去年8月末の560件と比べると、1.6倍ほどに増えています。

県によりますと、秋から冬にかけては、北部でブナやナラなどのドングリが不作で、クマの出没に注意するよう呼びかけています。