長野県諏訪市に、古い長屋をリノベーションした複合施設がオープンしました。
4日にお披露目された、複合施設「ポータリー」は、諏訪市のJR上諏訪駅から500メートルほどの場所に建つ、2階建ての古い長屋をリノベーションしたものです。

■すわエリアリノベーション東野唯史(あづの・ただふみ)さん:
「古い建具とか木材とかを使っているんですけど、ほとんど近隣からレスキュー(回収)してきたものをもう一回使っているので、地域の中で資源が循環する形も見てもらえたらいいなと思う」

1階に入ったのは、洋服などの生地のデザインを手がけるデザイナーのアトリエ兼店舗。
東京・世田谷から移転オープンし、色とりどりのシャツなどが並びます。
中には、諏訪湖のきらめきをイメージしたというデザインも。

■kakapo(カカポ)カネイチヨウコさん:
「環境が変わると考えていることも変わっていくと思うので、そういうものをうまくデザインに反映できればいいなと思っています」
築90年余りの建物は数年前から空き家の状態でしたが、去年(2022年)秋に発足したまちづくり会社「すわエリアリノベーション」が改修工事を実施。

費用を募ったクラウドファンディングでは、およそ400万円が寄せられたといい、10個ある部屋には他にもデザイン事務所やオフィス、コーヒーの焙煎所などが入ります。

■東野さん:「ウッドデッキがけっこう広々と使えるので、近所で買い物してきたものをここで食べるとか、公園のような感じでふらっと寄ってもらえればうれしい」
今後は、空いている部屋のテナントを募集しながら、期間限定のチャレンジショップの出店なども計画中で、地域の人がつながる新たな拠点となりそうです。














