富山県の黒部川流域などに生息する国の天然記念物で、絶滅危惧種に指定されているイヌワシ。このイヌワシの生息環境を守ろうという取り組みが始まりました。

4日発足した「黒部イヌワシを見守る会」。生息地の一つ、黒部川流域にすむイヌワシの生息環境守ろうと、地元の有志らが立ち上げました。

イヌワシは翼を広げるとおよそ2メートルになる大型の鳥で、国の天然記念物です。
イヌワシ保護協会の小澤会長によりますと、県内の個体数は1990年ごろに20から30ペア確認されていましたが、エサとなる動物の減少などで現在は5ペアまで減少。そのうち黒部川流域では2ペアが確認されているということです。

見守る会では今後、イヌワシの現状を学ぶ勉強会や観察会を開催するほか、生息地の山林で樹木の伐採などをおこない、狩り場の整備をすることにしています。

黒部イヌワシを見守る会 河田稔会長:「(イヌワシを)まず知ること見ることから始めて、それが豊かな自然を守っていくことにつながっていくと思っています」
