教職員の過酷な勤務状況が続いています。
長野県内の小中学校などで働く教職員の超過勤務時間の平均は月80時間26分で、依然、国の過労死ラインを超えていることがわかりました。

■県教職員組合 清水幸広(しみず・ゆきひろ)執行委員長:「人員が足りない。業務が多い。私の友人の教員が次々と辞職しています このままでは教育が良くない方向に進んでいく」

会見で訴えられた教職員の過酷な実態です。

県教職員組合は4日、今年(2023年)6月に県内の小・中学校と特別支援学校の教職員、およそ2100人に行った調査結果を報告しました。

それによりますと、持ち帰りの仕事時間などを含めた今年度の超過勤務時間の平均は月80時間26分。

昨年度より26分減ったものの、依然として国の過労死ラインとされる80時間を超えていました。

実際に取れた1日の休憩時間は平均わずか7分ほどで、業務量に対する教職員の不足という深刻な問題が続いています。

また、会見では昨年度の33歳以下の退職者が53人と、過去10年で最も多くなったことも明らかにされました。

組合では正規教職員の適切な配置や、授業の準備時間確保などを求める4つの改善策をまとめました。

実現に向けては予算の確保が必要として、11月に行われる県教委との交渉で重点的に訴えていくことにしています。