飲酒運転が急増しています。21日も男ら2人が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されていて、県内の飲酒運転の逮捕者は、今月だけで43人に上っています。

21日午前3時半ごろ、八女市本町でパトカーを避けるような不審な動きをする軽乗用車を、警察官が発見しました。警察が軽乗用車を運転していた男の呼気を調べたところ、基準値の5倍を超えるアルコールを検出。男を酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕しました。

逮捕されたのは、八女市に住む自称・無職の大石啓太容疑者です。取り調べに対して「車の中で缶ビール1本を飲んだ」などと話し容疑を認めているということです。


その背景について、警察は・・・
福岡県警交通企画課 添島岳彦管理官「要因の一つとして考えられるのは、新型コロナ感染症対策の規制が緩和されて、外でお酒を飲む機会が増えてきているのではないか」

徐々に緩和されてきた酒類を提供する飲食店への規制は、6月1日の「福岡コロナ警報」解除でほぼなくなりました。飲食店が活気を取り戻しつつある一方、歓迎できないデータも出てきているのです。


このグラフは、飲酒事故を起こした運転手が酒を飲んだ場所を示したものです。去年は「自宅」が43パーセントと最も多かったのに対し、今年は60パーセントを「飲食店」が占めています。

警察は、飲酒運転の撲滅を目指す啓発動画をインターネットなどで配信するとともに、検問やパトカーでの取締りを強化して、急増する飲酒運転の抑制に力を入れています。