■第19回アジア大会中国・杭州(30日・拱墅運河スポーツパーク体育館)
女子ダブルス準々決勝で木原美悠(19・木下グループ)・張本美和(15・木下アカデミー)ペアが、中国の孫穎莎・王曼昱ペアにゲームカウント3-1で勝利し、銅メダル以上が確定。アジア大会では同種目、2010年の広州大会(福原愛・石川佳純、藤井寛子・若宮三紗子)以来の表彰台となった。
“完全アウェー”の中、日本の木原・張本ペアが19年・21年の世界選手権王者を相手に大金星を挙げた。
第1ゲームはレーシブから攻撃的なレーシブフリックやチキータで先手をとり、バック面に表という無回転系になりやすいラバーを張っている木原のバックと張本の打球点の速い攻撃で相手を翻弄し最初のゲームを11-9で先取。
第2ゲームは中国ペアの反撃に遭い、5-11で奪い返された。だが第3ゲーム、互いに粘り合って6-6とすると、張本がレシーブで速いチキータと回転多いチキータや木原も緩急をつけ4連続ポイントするなど11-7とメダルまであと1ゲームとする。
勝負の第4ゲーム。相手の打ちにくい所を狙い、甘くなったところを左右に厳しく狙い、先に攻めて5-3の所であとがない中国がタイムアウトをとる。中国は台上の短いボールや台から出るか出ないかのボールを混ぜ、先手を取らせない戦術に。それでも最後まで攻めきり11-9と逃げ切り、最強中国ペアから歴史的勝利を手にした。
試合後のインタビューで張本は「団体戦では悔しい思いをしたので、リベンジしようと思い勝ってよかった」と笑顔をみせ、木原は「中国選手と勝負するときは先に攻める気持ちでやっていた」とコメント。10月2日に行われる準決勝では、勝てば1974年テヘラン大会以来の決勝進出となる。

















