■第19回アジア競技大会中国 杭州(日本時間30日、大会7日目)

男子10000m決勝が行われ、田澤廉(22、トヨタ自動車)が28分18秒66の4位でフィニッシュし、惜しくもメダルには届かなかった。塩尻和也(26、富士通)は途中転倒のアクシデントに見舞われたが5位と健闘した。

優勝候補筆頭のB.バレウ(27、バーレーン)が金メダルを獲得した。田澤は残り1周で5人の先頭集団の中にいたが、バレウのスパートについていけずメダルを逃した。

塩尻は田澤と同様、先頭集団に食らいつく走りをキープしたが、残り3000m付近で先頭を走るバーレーンのD.フィカドゥ(27)の転倒に巻き込まれ順位を落としたが、最後まで粘りの走りをみせ6位でフィニッシュした。レース後、フィカドゥが失格で5位に繰り上がった。

レースを終えた田澤は「今回は1位を獲って、タイムもある程度出したいなと思ってたんですが。世界陸上が終わってから身体がきつい状態で、ラストも置いていかれてしまった」と話し、塩尻は「途中で転倒があってリズムであったり、緊張の糸が切れてしまい、そのまま追いつけず」と悔しい表情をみせた。