クマのエサとなるドングリの調査がまとまり、長野県は、秋から冬にかけては北部で、2024年の春から夏にかけては東信と南信で、クマの出没が増える可能性があるとして注意を呼びかけています。
県と中部森林管理局が行った調査によりますと、クマのエサとなるドングリは、全体として2022年よりも少ないものの、ある程度の実をつけていて、大量出没の可能性はなさそうです。

しかし、北信、長野、北アルプス一帯の北部では、ブナとナラが不作で、秋から冬にかけてクマがエサを求めて人里に出没する可能性があります。

また、東信と南信ではナラ類が例年並みに実るため、2024年の春から夏にかけて、冬眠明けの子連れのクマとの遭遇のリスクが高まる可能性があるということです。
一方、27日にクマが出没し、遊歩道が閉鎖されていた上高地では、周辺のササを刈り取るなど対策を行い、30日早朝から規制を解除することを決めました。

県内では、今年4月から8月までの間に、2022年の1.6倍となる891件のクマの目撃情報があり、8人が被害にあっていて、県が注意を呼びかけています。














