巨人・原辰徳監督(65)が退任することが4日、発表された。

この日、東京ドームでDeNAとの最終戦を迎え、1-0で完封勝利。試合後のセレモニーで監督自らファンに向け「17年監督をやり、今回このような成績に終わりBクラス確定といった夜に、山口オーナーと2つのことを約束しました」と切り出し、「ひとつは辞任します。もうひとつは若い新しいリーダー、阿部慎之助くんにチームを託します」と語った。

今季の巨人はCS出場争いから脱落し、最終戦を前に4位が確定。球団史上初となる、同一監督による2年連続Bクラスという屈辱を味わった。原監督自身は3年契約の2年目だが、9月29日に山口寿一オーナー(66、読売新聞グループ本社代表取締役社長)が原監督の続投に関して、「真剣に考えなきゃいけない」と発言するなど、来期の去就が注目されていた。

原監督は今季が監督通算17年目。これまでリーグ優勝9回、日本一3回と歴代監督の中でも突出する実績を残していた。

後任を務めるのは阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)。阿部新監督は、01年に中央大からドラフト1位で巨人に入団。07年から8年間主将を務め、17年には2000安打、19年には400本塁打を達成。通算成績は、打率2割8分4厘、406本塁打、2132安打。19年限りで引退し、翌20年からは巨人の二軍監督に就任。22年に一軍作戦兼ディフェンスチーフコーチ、今季からヘッド兼バッテリーコーチを務めていた。