■第19回アジア競技大会中国・杭州(25日・蕭山臨浦体育館 )

柔道2日目、女子70㎏級(決勝)に出場した田中志歩(25・JR東日本)が大腰から袈裟固を決めて合わせ技一本でアジア大会初制覇、金メダルを獲得した。

2018年ジャカルタ大会では団体戦代表を務めて金メダルを獲得。今回は初めて個人戦の代表としてアジア大会に挑んだ田中、初戦は開始45秒で相手の体勢を崩し、崩れ袈裟固で一本勝ち、準決勝は地元・中国の馮瑩瑩(23、中国)から大外巻き込みで技ありを優勢勝ちで決勝に進んだ。

決勝では北朝鮮の選手相手に序盤から田中が攻め込んだ。それでもなかなか流れがつかめず、開始2分5秒、田中が一瞬の隙をついて大腰で技ありを奪うとそのまま袈裟固に入り、合わせ技一本で金メダルを獲得。田中が上手い試合運びで初めてアジア大会を制覇した。

試合後は「日本人選手が決勝で戦っていて、力を貰ったので私も頑張ろうと思った」と話し「決勝は先に攻めることが出来たかな」と振りかえった。最後には「アジアチャンピオンとして戦っていきたい」と試合中の表情とは打って変わり満面の笑みを見せてくれた。