去年の総人口が過去最少となり、合計特殊出生率が過去最低を記録した岩手県の達増拓也知事は25日、全県を挙げて人口減少問題に取り組むため、メッセージを発表しました。来年度当初予算案の編成作業開始を前に、県民や各市町村へ県の姿勢を示すとともに、認識の共有を図りました。

 メッセージは25日に県庁で開かれた県人口問題対策本部会議で発表されました。この中で達増知事は人口減少の背景として、人生それぞれの過程で県民が抱える「生きにくさ」の解消を図る必要性を強調しました。特に若者が希望通りに結婚・出産・子育てができるよう、事業者に対して「一定の水準の賃金を確保し、十分な収入が得られるよう協力を」と呼びかけています。「性別にかかわらず誰もが働きやすくなるよう働き方改革の一層の推進」も求めています。