■アジア大会中国・杭州1日目(24日・拱墅運河スポーツパーク体育館)
アジア大会の卓球男子団体の準々決勝が行われ、2大会ぶりのメダルを狙った日本はイランに0-3とまさかのストレート負けを喫した。予選は北朝鮮とネパールに勝利し1位で突破した日本だが、無念の敗退でメダルを逃した。
3位決定戦がないため勝てば、仁川大会(14年)以来の団体戦メダルをかけた一戦。すべてシングルスで行われ、先に3勝すれば勝利となり、日本は吉村真晴(30、TEAM MAHARU)、張本智和(20、智和企画)、戸上隼輔(22、明治大)のメンバーで臨んだ。
第1試合はエース・張本はニマ・アラミヤンと対戦。第1ゲームは立ち上がりから互いに攻防が続き11‐8で張本が先取。第2ゲームは相手のサーブなどに苦しむ展開となり5-11。第3ゲームもそのサーブに苦しめられるが少しづつ対応し始め、6度のデュースにもつれ込む接戦に張本が最後に攻め17ー15と奪い返す。第4ゲームは相手のフォア攻めに遭い6-11と勝負は最終ゲームへ。一進一退の攻防が続く中、張本も攻めるが相手の粘りに打ち負け14-16と大接戦を落とし、世界ランキング4位の張本がまさかの敗戦。
第2試合を任されたのは全日本選手権2連覇中の戸上。張本を破ったニマ・アラミヤンの兄で、前回大会シングルス3位のノシャド・アラミヤンと対戦。第1ゲームから切れ味鋭い両ハンド攻撃やチキータで流れを掴み11-6で奪う。第2ゲーム、第3ゲームは相手の投げ上げサーブやタイミングの取りにくいサーブで流れを奪う。第4ゲームは相手のサーブに対応し始めた戸上、途中トリッキーなプレーに苦しめられながらも接戦の末、13‐11とこちらも最終ゲームへ。3-3と並んだところで2連続でレーシブミスやラリー中に前に揺さぶられるなど戸上も粘るが11-8と敗れ後がない状況に。
第3試合チーム最年長の吉村は世界トップと言われているサーブで崩し、第1ゲームは11-4と奪うが、第2を落とし、第3ゲームは7連続ポイント取られるなど4-10とマッチポイントを握られるが吉村も粘り9-10に迫るが追いつけず。第4ゲームは奪い返すが、最終第5ゲームでデュースの接戦に敗れ、涙を呑んだ。
3人がフルゲームの末に敗れるという波乱。前回大会のベスト8に続き、今大会も準決勝に進めず。女子は準々決勝で台湾に勝利して、準決勝に進出しメダルが確定した。