生前、音楽家の坂本龍一さんが、再開発に異を唱えた場所があります。美しいイチョウ並木で知られる、東京の「明治神宮外苑」。今そこで何が起きているのでしょうか?

ご成婚パレードが向かったのは…

1959年に行われた、今の上皇陛下、当時の皇太子殿下と美智子さまの御成婚パレード。皇居を出発した馬車が、沿道の歓声に包まれながら、歩みを進めたのが…

イチョウ並木、神宮外苑の象徴です。それから60年余り…

「明治神宮外苑」で何が?

2023年4月、その神宮外苑の一角、国立競技場前に約6000人が集まりました。亡くなった音楽家・坂本龍一さんの遺志を引き継ぎ、神宮外苑の再開発に疑問を呈したのです。

アジアン・カンフー・ジェネレーション 後藤正文さん
「一人一人がこの問題を知って、直視して、将来がどのような姿であるべきか、話し合うことが必要だと思いますー」

現在、その場所には延々と白いフェンスが続き、この中にある樹齢100年を越える森が、まもなく伐採されようとしています。

「明治神宮外苑」で予定される再開発区域。明治天皇とその皇后を祀るため建てられた明治神宮は、社殿がある「内苑」と、東側に位置する「外苑」に分かれます。

そしてその「外苑」は、都民にとって、散策やスポーツを楽しむ、憩いの場となっています。

公園の利用者「公園やイチョウ並木があって、走っていて気持ちいいですね」
公園の利用者「高い建物がないでしょ。そういう場所って都心に他にない」