ウクライナで制作されたアニメ映画「ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン」の公開が日本で始まりました。この映画の公開に向け奔走したのが、粉川なつみさん(27)。粉川さんは映画の上映のため、会社を辞めほぼ全財産をつぎ込み配給権を獲得。彼女を突き動かしたものとは?
「全財産を使って…」27歳女性が奔走 ウクライナアニメ日本初公開

特別な思いが込められた映画が、日本で初公開されました。
アニメ「ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン」。騎士に憧れる俳優と王女が恋に落ち、悪の魔法使いに立ち向かうストーリーで、ウクライナで制作されました。
日本で上映するため奔走したのが粉川なつみさんです。
Elles Films 粉川なつみさん
「ロシアとウクライナという大きな国で、まさかこんな戦争が起きてしまうのかと衝撃を受けたんです」

元々、映画配給会社で働いていた粉川さん。自分に出来る支援の形としてウクライナのアニメ映画の日本公開を思いつきますが、当時いた会社では、様々な理由で断念。そこでーー
粉川なつみさん
「やっぱり会社を辞めるしかないかなと思って決断した」
「配給権を購入するのに私のほぼ全財産をつかってしまった。 マンションの頭金用の貯金を使いました」