震災の記憶を風化させないために活動するいわき語り部の会ですが、いま、新たな問題に直面しています。それは、若手の語り部不足。小野さん以外のメンバーは、50代から70代です。
小野さん「最近語り部をしていた仲間の一人が、急に亡くなったということもあって、当時の経験、知っている人が数少なくなっていく中で、その下の世代につなげるための不安は感じています」
大谷会長「私たちの次の世代、またはその下の世代中学生、高校生が語り部の世界に入ってくれれば良いなと思っています」

いつかまたどこかで起こるかもしれない自然災害。震災を経験した人がもういない未来が来たとしても、記憶の継承を終わらせてはならないと、考えています。学んだ教訓をどう後世に残していくのか。それが、今後の私たちの課題なのかもしれません。
大谷会長「私たちが体験したことは、ものすごく示唆に富んだ災害でもある。ここから何かを学習しなければならない。その何を学習するのか。私たちは語り部として伝えていきたい」