「無投票は不健全だ」

地方選挙を中心とした現代日本政治が専門の東北大学・河村和徳准教授は「無投票は不健全だ」と話し、2つの問題点を指摘しています。

東北大学 河村和徳准教授:
「無投票というのは、票が何票あるかというのを可視化できていない。すなわち背中に何票あるか分からないから強気に出られない。
もう一つは選挙公約を言わずに当選してしまっている。もちろん選挙公報は出すが配られないまま当選が決まる。そうすると何をやりたいか検証できない」

民意が可視化できないというのと、選挙公約の検証ができないという2点で無投票は有権者にとっても望ましいことではないと指摘します。では、どうして無投票当選、首長や議員のなり手不足が起きているのでしょう?

まずは、政治家の印象を街の若者に聞いてみました。

「世襲じゃないけど、ちょっと自分たちみたいな庶民と比べると違う世界の人という感じはする」
「(政治は)ちょっと自分からは遠いもの。(議員は)高齢の男性という印象があった」
「(Q 議員になってと頼まれたら?)いや、やらないです。興味がある程度のことでやれるような仕事ではない」

政治離れもありますが、街の声からは政治のハードルの高さというのも感じていることがうかがえます。