各地で実用化に向けた取り組みが進められている、ドローンを使った荷物の配送サービス。
22日に塩尻市で行われたのは、日本初、ドローンに「自動運転車」を組み合わせた実証実験です。


塩尻市で公開された実証実験。


車に取り付けた荷台から飛び立ったのは、6つのプロペラを持つ大型のドローンです。

携帯電話のネットワークと衛星通信を併用し、プログラムで設定した目的地に自動で飛んでいきます。


そのおよそ1分後、地上では荷台をけん引する自動運転車が発進し、こちらも指定した場所へ自動で移動。

飛行を終えたドローンは、移動した荷台へ正確に着陸しました。


担当者:
「こちらの方で車とドローンがどういう関係で移動しているかっていうのを、モニタリングしています」

「KDDI」と測量システム開発の「アイサンテクノロジー」が実用化に向け取り組むのが、ドローンと自動運転車を組み合わせた、「全自動の配送サービス」です。

その実験拠点に塩尻市が選ばれ、今年3月、移動する自動運転車からのドローンの離着陸に、日本で初めて成功。

その後、ドローンと自動運転車それぞれの異なる位置情報システムの連携にも成功し、より精度が向上したということです。


KDDI樫原俊太郎(かしはら・しゅんたろう)さん:
「実際に社会課題がある場所を起点として、様々な技術を発展させて行くべきだと考えているので、今後ともこういった実験フィールドを利用させていただきながら、技術を発展させていきたい」

労働力不足がより深刻化すると予想される2030年を目指して、研究が続けられます。