「五輪には魔物はいない」印象に残った阿部のアドバイス


ーーー阿部選手はどんなアドバイスをする?藤波選手が一番印象に残っていることは?
阿部:
パリ五輪に出場すると思うんですけど、東京五輪が私は初めてだったのでオリンピックに向かう気持ちとか。オリンピックって本当に出場してみないと未知な世界なので。そういう不安がすごく私はでかくて。(私は)そこを聞く人がなかないなかったといいますか、近くにはいかったので、そういう部分ですごい悩んだなっていう記憶がある。そういう部分に関しては、いつでも私でよければアドバイスできるかなっていう感じです。

藤波:
そうですね。よくオリンピックには魔物がいるみたいな話を聞いてて、それを詩さんに言った時に、「いない」と。自分の中に勝手に(魔物を)作っちゃうみたいな感じで言ってもらえたのはすごく印象に残ってます。

ーーー参考にしている事はある?
藤波:
競技がちょっと違うんですけど、やっぱり本当にいつも明るくて、周りが見えてて、本当にすごいなと思います。

ーーーさすが先輩って思うエピソードはある?
藤波:
ご飯おごってくれるところ(笑)。

阿部:
いつも「次は何行きますか」っておねだりしてくるので。

ーーーーそれでも応えてあげる?
阿部:
はい。もちろん。

ーーー 一番美味しかったものは?
藤波:
いやもう全部。お寿司、お寿司ですね。全部美味しい全部美味しいですけど、全部最高です。

藤波「勝ち続けることしか考えていない 負けると全く思っていない」

ーーー藤波さんの連勝記録はあまり意識しないようにしていると思うがそれは相談する?
藤波:
これからずっと勝ち続けることしか考えてなくて、負けるとは全く思ってないですし本当に過去のことって思ってるのが一番な感じですかね。

ーーー重荷になっている?
藤波:
いや、それも別に特にないですね。

ーーー阿部選手も外国人選手相手だと36連勝中だが連勝記録は意識する?
阿部:
多分記録としてはその残ってたり普通の方から見ると、その記録ですごいなっていうなる部分があると思うので、大事な部分ではもちろんあるとは思うんですけど、私達選手からするとあまりそこは多分意識してなくて。1試合1試合しっかり相手に勝っていって、自分が強くなるためにっていうことしか多分頭にないと思うので、あんまり私も意識せず、負けたらどうしようっていうのも、意識せず、ただ純粋に強さを求めて、またオリンピックの金メダルを求めて、はい日々戦ってます。

ーーー阿部選手のコーチのインタビューで「負けたときに、その負けを生かして次に進め。悲劇のヒロインになるな」という記事を見たが?

阿部:
負けから学ぶことの方が多分たくさんあると思うんですけど、でも勝ちから学ぶこともたくさん最近あると思っていて。もちろん負けたから強くなる方もすごい多いとは思うんですけど結構いろんなとこからいろいろ吸収しながらっていう形なので最近はそのどの方向負けても勝っても全然問題ないかなというか、昔よりは成長したなと思います。

ーーー内容の方が気になる。
藤波:
勝ち負けとか内容とかっていうよりその1試合で、その自分のやることとか今まで練習してきたことだったりとか自分のレスリング、理想としているレスリングがどれだけ出せたかっていうのが。自分の中ではそこですごいよかったなとか、悪かったなっていうのは感じます。

ーーー藤波選手はアジア大会・世界選手権があって結構短期間が?
藤波:
まずは世界選手権だけを見て、そこで必ず優勝してパリオリンピック代表内定するっていうのが目標で、アジア大会ももちろん優勝するっていうのは、まずは世界選手権を見てっていう感じではいます。

ーーーアジア大会の位置づけは?
藤波:
オリンピックのアジア版ということで、4年に1回ですしパリオリンピックへの良いステップを切れるように頑張りたいなと思います。