秋に多い“アニサキス食中毒”

上村キャスター:
10月に特に増える食中毒がありました。それが「アニサキス」による食中毒です。2022年までの過去4年の累計で、10月が203件と最も多かったです。

アニサキスとは寄生虫の一種です。長さは約2〜3センチ。幼虫がサバやサンマ、カツオなど魚介類の内臓に寄生します。死んでいれば大丈夫ですが、生きたまま、人の体内に入ると、食中毒を引き起こします。
ではなぜ秋に増加するのでしょうか。食品微生物センター・山口さんは「秋に旬を迎えるサンマ・カツオ・サバなど、生で食べる機会が増えるのが原因の一つではないか」と話しています。
ホランキャスター:
内臓が処理されているものであれば、基本的には安心と思っていいですか。
上村キャスター:
身の中にもいます。注意する方法があります。アニサキスをどうやって防ぐのでしょうか。

▼加熱
・中心温度60℃で1分以上
▼冷凍
・-20℃以下で24時間以上で死滅
▼よく噛む
▼食べる前に目でしっかりと確認
アニサキスは、どんな症状が出るのでしょうか。2回経験したNスタのスタッフによると「人生で一番苦しかった」と話しています。1回目は、祖母お手製のしめさばを食べた際に、断続的な激しい腹痛に襲われます。
さらに、2回目はイカの刺身を食べた際は吐き気、激しい腹痛があったということです。どんな痛みなのでしょうか。「胃の内側をアイスピックで突き上げられるような痛み」とスタッフは話しています。
新鮮なものは美味しいですが、よく噛んで食べるというのは徹底したいですね。
田中ウルヴェ京さん:
よく噛むことが一番大事だというのは、スポーツ現場でも栄養士さんが、すごく厳しく言うことです。絶対にできること、胃に入る前にちゃんと口でよく噛むことは、全てにおいていいと。
ホランキャスター:
最後の砦ですね。