遺体の腐敗を防ぐために棺に入れたドライアイスが原因で、棺の近くにいた人が二酸化炭素中毒となって死亡したとみられる事例が報告されているとして、消費者庁などが注意を呼びかけました。

消費者庁によりますと、2020年以降、遺体の腐敗を防ぐために棺に入れたドライアイスが原因で、棺の近くにいた人が二酸化炭素中毒となって死亡したとみられる事例が、全国で3件報告されているということです。

国民生活センターが行った再現実験では、ドライアイスを入れた20分後には、棺の中の二酸化炭素の濃度がすぐに意識を失う危険がある30%を超えたということです。

消費者庁は、安置されている遺体に話しかける際などは、棺の中に顔を入れないよう呼び掛けています。