秋の全国交通安全運動の重点項目のひとつが、今年4月から努力義務化された自転車のヘルメット着用です。
ヘルメットを着用しないまま事故にあうとどれだけ危険なのか、実験映像をご覧ください。

今年4月からすべての人を対象に努力義務化された自転車のヘルメット着用。

ヘルメットを着用しないとどれだけ危険なのか、JAF、日本自動車連盟はある実験を行いました。

これは、母親と幼児2人が乗る自転車と男性が乗る自転車が出合い頭で衝突する事故を再現した実験。

3人が乗った自転車はバランスを崩し、幼児の頭部は地面に叩きつけられました。

転倒などによる衝撃が脳へ及ぼす影響を表す目安として、「頭部損傷基準値」という数値があります。

これが700から2500になると、死亡する可能性があると言われていますが、実験ではヘルメットをかぶっていない後部座席の幼児は、およそ1万6000という非常に高い数値になりました。

(宮崎県警察本部交通企画課 小森 誠 課長補佐)
「自転車事故で亡くなった方のおよそ6割は頭部に致命傷があったというデータが出ております。ヘルメットをかぶることで自分の命、家族の命を守ることに繋がりますので必ずヘルメットの着用をお願い致します」

県内の自転車のヘルメット着用率は7.7%と全国平均の13.5を下回っています。

警察は、秋の全国交通安全運動に合わせて、ヘルメット着用の呼びかけを強化していくことにしています。