東京都と隣接する山梨県上野原市。市内には金山(かなやま)という集落があります。

上野原市秋山にあるその集落はかつて「金山金山(かなやまきんざん)」と呼ばれた場所です。

山の尾根や、集落を流れる金山川から金が採られていました。

「子どもの頃は砂金を採って遊んでいた」
こう話すのは、この金山集落に暮らす星野五俊さん(87)で、金を掘る「金山衆」の頭領の末裔です。
星野さんによりますと、南北朝時代に南朝側の金山衆だった星野正実という人物が九州の地から東へ逃れ、辿り着いた秋山の山中で金床を発見、金の採掘を始めたということです。

正実から数えて18代目に当たる星野さんは、この金山金山の歴史を後世に残すための活動もしていて、2年前にはログハウス風の資料館も建てました。