改選後初めての岩手県議会臨時議会が20日始まり、正副議長を決める選挙で議長が「第3会派」から選出されるという異例の決定となりました。

県議会では2年おきに正副議長選挙が行われていて、第1会派から議長を、第2会派から副議長を出すのが慣例です。しかし過去2回の選挙では達増知事を支える第1会派の「希望いわて」から議長が、中立の立場をとる第3会派の「いわて新政会」から副議長が選出されていて、慣例が崩れていました。
今回の議長選は改選前に第2会派だった「自由民主党」が県議選で議席を伸ばし、「希望いわて」と同数の16議席で共に第1会派になったことから中立の会派を巻き込んでどちらが過半数を得るかが焦点となっていました。
投票の結果、議長には48票中29票を獲得した第3会派「いわて新政会」の工藤大輔議員(7期目)が、副議長には27票を獲得した第4会派「いわて県民クラブ・無所属の会」の飯澤匡議員(7期目)が選出されました。
いずれの会派も「自民党」と手を組んだ形での選出とみられ、第1会派以外から議長が選出されるのは1955年以来68年ぶりのことです。
臨時議会の会期は、22日までの3日間で、10月4日には9月定例会が招集されます。