北アルプスの難所「不帰嶮(かえらずのけん)」付近で声だけが聞こえていた遭難者がきょう(20日)救助されました。警察によりますと命に別状はないということです。
警察によりますと、今月17日の午後0時5分ごろ、富山と長野の県境にある北アルプスの不帰嶮付近にいた登山者から「富山県側から助けてという声が聞こえる」と警察に通報がありました。
富山県警の山岳警備隊が捜索したところ、標高2500メートル付近で、自身の名前を叫び、助けを求める男性の声が聞こえ、18日と19日の2日連続で助けを求める声を確認し呼びかけにも応じていました。
不帰嶮は唐松岳から北側に伸びる稜線の総称で富山県と長野県の県境にあたる上級者向けの登山コースです。尾根が連なっているため声が反響して居場所が特定しづらいほか、樹木が生い茂っているところもあり、捜索が難航していました。
警察によりますと、救助された人は命に別状はないということです。