鶴田町のふるさと納税に9月上旬「返礼品」として登場した「旅する天使の小箱」。使い方はというと軽トラックの荷台に搭載してキャンピングカーへと変身させることができます。見た目は西欧風にかわいらしく、中は換気扇やエアコンが整備されているほか厚さ30ミリの断熱材を使って寒さに強い構造です。
市川麻耶キャスター
「大人2人がゆったり食事をできるくらいの十分なスペースです。収納もたくさんあって便利ですね。木の香りもして落ち着く空間が広がっています。」
鶴田町の「Yasutaガーデンハウス」がキャンピングブームをきっかけに1年ほど前に商品化しました。
Yasutaガーデンハウス 安田圭瑶専務
「車中泊として使うものを想定して2人までなら横になって泊まることもできます。おうちのような住み心地を考えて作ったものなのでそこは自信があります。」
これを返礼品として受け取るために必要なふるさと納税の寄付金額は、なんと495万円!青森県内では最高額だといいます。2023年7月、安田さんが鶴田町に提案して返礼品への採用が決まりました。
鶴田町企画観光課 花田浩輔主査
「キャンプブームもありますし、珍しい返礼品でもあるので期待したいです」
2022年度のふるさと納税での寄付額は青森県内では弘前市が11億7366万円で3年連続のトップ。次いで五所川原市が9億8521万円、青森市が6億4794万円で3位となっています。鶴田町はというと3260万円で28位でした。鶴田町では保育料や小中学校の給食費、高校生までの医療費といった子育て経費の無償化にふるさと納税の寄付額の4割を充てています。ただ、2020年度の9170万円をピークにここ2年は減少が続いて起死回生を狙っていました。鶴田町は495万円という高額な寄付額の話題性と返礼品のルールが厳格化される前の「駆け込み需要」に期待を寄せています。
鶴田町企画観光課 花田浩輔主査
「(ふるさと納税制度が)変わるタイミングっていうところをチャンスだと思っていろいろPRして寄付につなげられればいいなと思っています」
全国でも珍しい搭載できるキャンピングカー。鶴田町の税収アップの起爆剤となるのでしょうか。