戦争と平和についての話題です。富山県小矢部市の石動高校の生徒たちが18日、被爆地である広島、長崎の高校生たちと戦争を語り継ぐ意義について意見を交わしました。

「戦争と平和」についてオンラインで語り合ったのは、石動高校、広島市の崇徳高校、そして長崎市の長崎南高校の新聞部の生徒たちです。

この交流会は石動高校の呼びかけで開催されたもので戦争体験者の声を語り継ぐ意義について話し合いました。

一方、石動高校の新聞部は、ことし5月のG7教育大臣会合をきっかけに「戦争と平和」の取材を開始。富山大空襲の体験者の証言などを記事にしてきました。

石動高校新聞部 中田彩音デスク:「今、富山大空襲について知っている人は石動高校の中で69%います。名前は知っているが、内容まで知っている人は少ないように感じます」

石動高校新聞部 石山レチーシャ部長:「戦争を体験していないからこそ、中立な立場でいられたり、自分たちに都合のいいことだけではなく、たくさんの事実を伝えていかなければなりません」

一方、被爆者の取材をしてきた広島と長崎の新聞部からは。

広島市・崇徳高校の新聞部生徒:「生の声を聞くことができる今の世代が、伝えていかないとまた次の戦争が生まれてくるきっかけにもなっていくのではないかなと感じます」


長崎南高校新聞部の生徒:「生の声、被爆者の心の中を聞いてそれを記事のなかに多く取り上げることで平和学習にもっと適した記事をつくったりすれば、語り継ぐことがもっとできるのではないかと思います」


2校は、生の声を直接聞いて証言を残す大切さや、自分たちの記事が小中学校の平和学習に活用されていることなどを報告しました。

今回3校の交流をおえて、石動高校の生徒たちは…

石山レチーシャ部長:「私たちが生の声をきける最後の世代で戦争が再び起こらないことにつながるんじゃないかってそれは新しい発見につながりました」

中田彩音デスク:「語りつぐことの意義とかの考えも、知ることができて知ることがすごくよかったです」「当時の人の話とかを聞いて記事にしていくことで、まずは石動高校の生徒たちに伝えていきたいなって」

石動高校では今回の交流会の様子を記事にして、10月末に新聞として発刊する予定です。
