高さ20メートルのはしごの上で舞う「根岬梯子虎舞」の披露に向け、会場となる岩手県陸前高田市の神社に18日、巨大なはしごを設置する「梯子掛け」が行われました。

陸前高田市広田町にある黒崎神社で「梯子掛け」を行ったのは根岬地区の住民約100人です。立棒、台棒と呼ばれる3本の丸太を組み合わせたあと、力を合わせて長さ20メートル、重さ750キロほどの巨大なはしごを台棒に立てかけました。

(実行委員会 菅野修一顧問)
「まず一安心だね。きょうから魂入れをして、練習が始まる。本番に向けてみんな一丸となっていく。また一つ楽しみが増えた。」

「根岬梯子虎舞」は4年に一度例大祭が行われる広田町の黒崎神社の祭りで披露される伝統芸能で根崎地区に200年以上前から伝わり市の無形文化財にも指定されています。安全を祈願する神事を行ったあと、虎舞のメンバーたちは4年ぶりに20メートルの高さのはしごの上で舞を披露する「登り初め」を行いました。黒崎神社の例大祭が行われる来月8日に向けて地域を挙げての準備が続きます。